
やり切る姿勢が、職人としての信頼をつくる。
仕事を任されるということは、
ただ作業を頼まれたということではありません。
「この人なら任せられる。」
そう思ってもらえたからこそ、その仕事を任されています。
だからこそ職人にとって大切なのは、
任された仕事に、最後まで責任を持つこと。だと思います。
現場では、思い通りにいかないこともあります。
予定より時間がかかる。
思った以上に下地が悪い。
材料が足りなくなる。
仕上がりが納得できない。
そんな時に、
「自分のせいではない。」
「ここまでやったからいいだろう。」
と終わらせるのか。
それとも、
「どうすれば最後まできちんと仕上げられるか。」
と考えるのか。
そこに、職人としての姿勢が表れます。
責任を持つということは、
何でも一人で抱え込むことではありません。
分からないことがあれば聞く。
問題が起きたらすぐに報告する。
自分だけでは難しければ仲間に相談する。
そして、最後まで仕事を完成させる。
これも立派な責任の取り方です。
むしろ、
問題を隠したり、
分からないまま進めたりするより、
周りの力を借りながらでも、きちんと仕事を完成させることの方が大切です。
そして、仕事は最後の最後まで気を抜けません。
塗装が終わったから終了ではありません。
塗り残しはないか。
養生の取り忘れはないか。
周囲を汚していないか。
道具は片付いているか。
お客様にお渡しできる状態になっているか。
最後の確認まで終わって、初めて仕事は完成します。
一流の職人ほど、この最後の部分を大切にしています。
若いうちは、
言われた仕事をこなすことで精一杯かもしれません。
でも、少しずつ経験を積んでいく中で、
「言われたからやる」から、
「自分が任された仕事だから、最後までやり切る」
という気持ちに変わっていってほしいと思います。
その意識が芽生えると、
仕事の見方が変わります。
確認するようになる。
先のことを考えるようになる。
仕上がりにもこだわるようになる。
そして、自分の仕事に誇りを持てるようになります。
「あの人に任せておけば大丈夫。」
職人にとって、これほど嬉しい言葉はありません。
その信頼は、一日で得られるものではありません。
一つの仕事を任され、
最後までやり切る。
また次の仕事を任され、
そこでも責任を果たす。
その積み重ねによって、少しずつ信用がつくられていきます。
富士塗工は、ただ技術があるだけではなく、任された仕事に責任を持ち、最後まで誠実に向き合える職人を育てていきたいと考えています。
一つひとつの仕事を大切にし、
「自分の仕事」として最後までやり切る。
その積み重ねが、職人としての成長につながっていきます。
任された仕事に、最後まで責任を持つ。その積み重ねが、「この人なら任せられる」という本当の信頼をつくります。
