
塗装職人というと、「体力勝負の仕事」というイメージを持っている方も多いと思います。
確かに、若い頃と同じような動き方を40代、50代になっても続けるのは簡単ではありません。
しかし塗装の仕事は、年齢を重ねることが必ずしもマイナスになる仕事ではありません。
むしろ経験を積み重ねるほど、技術や判断力、段取り、人との接し方など、若い頃にはなかった強みが増えていきます。
年齢とともに「経験」が大きな武器になる
塗装は、ただ塗料を壁に塗ればいい仕事ではありません。
下地の状態を確認し、材料を選び、天候や工程を考えながら、その現場に合った施工をする必要があります。
現場では毎回同じ状況になるわけではないため、長年積み重ねてきた経験が大きな力になります。
「この下地ならどう施工するか」
「この天候なら今日はどこまで進めるか」
「次の職人が作業しやすいように何を準備しておくか」
こうした判断は、現場経験を重ねることで身についていくものです。
40代、50代だからこそできる仕事も、たくさんあります。
体力だけに頼らない働き方を覚える
長く塗装職人を続けるためには、若い頃と同じように力だけで仕事をするのではなく、体への負担を減らしながら効率よく働くことも大切です。
道具の使い方、材料の運び方、作業する順番、周囲との連携。
経験を積んだ職人ほど、無駄な動きが少なくなっていきます。
仕事が速い職人というのは、単純に体を速く動かしている人ではありません。
先を考えて段取りを組み、できるだけ無駄なく仕事を進めています。
これも経験によって身につく立派な技術です。
40代・50代になると役割も広がっていく
塗装職人として経験を積んでいけば、自分で塗ることだけが仕事ではなくなっていきます。
後輩に技術を教えたり、現場全体を見ながら段取りを考えたり、お客様や他業種の方と打ち合わせをしたりする機会も増えてきます。
若い職人には体力があります。
一方、経験を積んだ職人には技術・判断力・経験・人を育てる力があります。
それぞれの世代が自分の強みを生かすことで、良い現場をつくることができます。
若いうちに身につけた技術は将来の財産になる
これから塗装職人を目指そうと考えている若い方には、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
今覚えている一つひとつの仕事は、すぐには大きな差にならないかもしれません。
養生、下地処理、刷毛の使い方、ローラーの使い方、材料の知識、段取り、清掃。
こうした基本を丁寧に積み重ねていくことで、5年後、10年後には大きな差になります。
そして40代、50代になったとき、自分が積み重ねてきた技術そのものが、自分を支えてくれる財産になります。
塗装は長く続けるほど深くなる仕事
塗装職人にゴールはありません。
経験を積んでも、新しい材料や工法が出てきますし、初めて経験する現場もあります。
だからこそ、何年続けても学ぶことがあります。
若い頃は「きれいに塗れる職人」を目指していた人が、経験を重ねることで「現場全体を任せられる職人」になり、さらに後輩を育てる立場になっていく。
それも職人としての成長です。
富士塗工では、若い職人だけでなく、経験を積んだ職人もそれぞれの力を発揮しながら現場を支えていくことが大切だと考えています。
塗装の仕事は、経験を重ねるほど深く、長く続けられる仕事です。
今日覚えた一つの技術が、10年後、20年後の自分を支えてくれるかもしれません。
焦らず、一つずつ。
技術と経験を積み重ねながら、長く必要とされる塗装職人を目指していきましょう。
