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塗装職人に一番大切なのは技術?長く活躍する人が持っているもの

執筆者 | 2026年10月11日 | 全てのコラム, 職人向けコラム

塗装職人と聞くと、

「やっぱり一番大切なのは技術でしょ?」

と思う方も多いかもしれません。

もちろん、職人である以上、技術はとても大切です。

きれいに仕上げる技術、下地の状態を判断する知識、材料を正しく扱う力。経験を積みながら、こうした力を身につけていく必要があります。

しかし、長く現場を見ていると、それだけではないことに気づきます。

長く活躍する職人に共通しているのは、技術だけではなく、仕事への姿勢や考える力、そして周囲からの信頼です。

技術は経験を積めば身についていく

未経験で塗装の仕事を始めたとき、最初から上手に塗れる人はいません。

刷毛やローラーの使い方。

養生のやり方。

下地処理。

材料の知識。

塗装する順番。

毎日の現場で先輩から教わり、何度も経験することで少しずつ身についていきます。

最初は時間がかかっていた作業も、数年後には自然にできるようになります。

だから、これから塗装職人を目指す人に、最初から高い技術を求める必要はありません。

大切なのは、教わったことを素直に吸収し、繰り返し続けることです。

技術があっても「任せられる」とは限らない

どれだけ塗装が上手でも、それだけで良い職人とは言えません。

時間を守る。

約束を守る。

挨拶をする。

現場をきれいにする。

仲間と協力する。

分からないことを確認する。

こうした基本的なことも、現場ではとても大切です。

建設現場は一人だけで完成させるものではありません。

多くの人と協力しながら、一つの建物を仕上げていきます。

だからこそ、

「この人なら安心して任せられる」

と思ってもらえることが、職人として大きな価値になります。

長く活躍する職人は「考えて仕事をする」

経験を積んだ職人ほど、ただ言われた作業をしているわけではありません。

建物の状態を見て、

「ここは少し傷んでいるな」

「この部分は先に補修した方がいい」

「次の工程を考えて、今のうちに準備しておこう」

と考えながら仕事をしています。

同じ現場は一つとしてありません。

建物の状態も違えば、天候や作業条件も変わります。

そのため、経験を積むほど重要になるのが考える力と判断する力です。

言われたことができる職人から、自分で考えて動ける職人へ。

ここが一つの大きな成長だと思います。

周囲を見られる人は強い

自分の仕事だけに集中することも必要ですが、一人前になるほど周囲を見る力も求められます。

仲間はどこまで作業が進んでいるか。

材料は足りているか。

後輩が困っていないか。

危険な場所はないか。

次の工程に問題はないか。

こうしたことに気づき、自分から動ける人がいると現場はスムーズに進みます。

職人として経験を積むということは、自分の作業範囲だけでなく、現場全体を見られるようになることでもあります。

素直に学べる人は何年経っても成長する

職人の世界では、経験年数が長くなれば何でも分かるというわけではありません。

新しい材料も出てきます。

施工方法が変わることもあります。

今まで経験したことのない現場に出会うこともあります。

そんなとき、

「自分はもう分かっている」

と思ってしまうのか、

「これはどうやるのだろう」

と学べるのか。

この違いは大きいと思います。

若手から学ぶこともあれば、他の職種から気づかされることもあります。

何年経験しても学ぶ姿勢を持っている人は、職人として成長し続けます。

最後に残るのは「信頼」

技術は目に見えるものですが、職人として本当に大切なものは、少しずつ積み重なっていくものなのかもしれません。

「あの人は仕事が丁寧だ」

「あの人なら安心できる」

「次の現場も一緒にやりたい」

「この仕事を任せたい」

そう思ってもらえるようになるまでには時間がかかります。

しかし、一度積み上げた信頼は、職人にとって大きな財産になります。

技術がある。

責任を持って仕事をする。

周囲に気を配る。

そして約束を守る。

そうした毎日の積み重ねが、職人としての信用につながっていきます。

長く活躍できる職人を目指して

富士塗工では、塗装技術だけを身につければいいとは考えていません。

もちろん、職人として確かな技術を身につけることは大切です。

しかし同じくらい、

仕事に真面目に向き合うこと。
自分で考えること。
仲間を大切にすること。
周囲から信頼されること。

こうした部分も大切にしてほしいと考えています。

未経験から始めても、技術は一つずつ覚えていくことができます。

焦る必要はありません。

今日できなかったことが、明日少しできるようになる。

それを何年も積み重ねていくことで、職人としての技術も人としての信頼も育っていきます。

塗装職人に一番大切なのは、技術だけではありません。

技術を磨き、考える力を身につけ、周囲から信頼される。

その積み重ねが、10年、20年と長く必要とされる職人をつくっていくのだと思います。