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塗装職人は失敗して成長する|新人時代に大切にしたいこと

執筆者 | 2026年10月12日 | 全てのコラム, 職人向けコラム

塗装職人として働き始めたばかりの頃は、誰でも失敗します。

養生がうまくできない。

塗料を垂らしてしまう。

思ったようにきれいに塗れない。

作業に時間がかかる。

次に何をすればいいのか分からない。

先輩たちが簡単そうにやっている仕事でも、実際に自分でやってみると思うようにできないことはたくさんあります。

でも、それでいいと思います。

最初から何でもできる職人はいません。

大切なのは、失敗しないことではなく、失敗した経験を次の仕事にどう活かすかです。

新人時代は、できなくて当たり前

初めて現場に入れば、分からないことばかりです。

道具の名前、材料の種類、養生の方法、塗る順番、現場での動き方。

覚えることはたくさんあります。

先輩から教えてもらっても、一度ですべて覚えられるわけではありません。

何度もやって、少しずつ身体で覚えていく。

塗装職人の技術は、そうやって身についていくものです。

新人のうちは、できないことを恥ずかしいと思う必要はありません。

できないことを一つずつできるようにしていくことが、新人時代の仕事でもあります。

失敗したときこそ成長できる

仕事で失敗すると、落ち込むこともあると思います。

しかし、失敗した経験は意外と忘れません。

なぜ塗料が垂れてしまったのか。

なぜ仕上がりがきれいにならなかったのか。

なぜ予定より時間がかかったのか。

なぜ先輩に注意されたのか。

原因を考えることで、次の現場では同じ失敗をしないように意識できます。

そして、その経験が少しずつ自分の技術になります。

失敗は終わりではなく、次につながる経験です。

ただ失敗して終わるのではなく、「なぜそうなったのか」を考えることが大切です。

分からないことを、そのままにしない

新人時代に特に大切なのが、分からないことを素直に聞くことです。

分からないのに分かったふりをする。

勝手な判断で作業を進める。

これは、塗装の品質だけでなく安全にも関わる場合があります。

分からなければ、

「ここはどうすればいいですか?」

「このやり方で合っていますか?」

と確認すればいいのです。

質問することは恥ずかしいことではありません。

むしろ新人のうちにたくさん聞いて、先輩の知識や経験を吸収した方が、その後の成長は早くなります。

注意されたことを次に活かす

仕事をしていれば、先輩から注意されることもあります。

新人時代は特に多いかもしれません。

そのときに、

「怒られた」

だけで終わってしまうのか、

「次はどうすればいいのか」

と考えるのかで、その後の成長は変わります。

同じことを何度も注意されないようにする。

一度教わったことを次の現場でやってみる。

それだけでも十分な成長です。

昨日できなかったことが今日できるようになる。

その小さな積み重ねが、数年後に大きな差になります。

先輩の仕事を見ることも勉強

職人の技術は、言葉だけですべて説明できるものではありません。

ローラーの動かし方。

刷毛の使い方。

養生の仕方。

道具を置く場所。

作業する順番。

現場での動き方。

上手な職人ほど、無駄な動きが少なく、自然に次の仕事へ進んでいきます。

新人のうちは、自分の作業だけで精一杯になりがちですが、少し余裕が出てきたら先輩の動きを見てみる。

「なぜ、この人は仕事が早いんだろう?」

と考えながら見るだけでも、多くのことを学べます。

失敗を隠さないことも大切

現場では、失敗してしまったときほど報告することが重要です。

怒られるのが嫌だから黙っておく。

自分で何とかしようとして、そのままにする。

そうすると、小さな失敗が大きな問題になることがあります。

失敗したときは早めに伝える。

そして、どう直せばいいのか教えてもらう。

きちんと報告できることも、職人として大切な力です。

失敗そのものより、その後どう行動するか。

そこに、その人の仕事への姿勢が表れると思います。

経験が少しずつ自信に変わっていく

最初は何をするにも先輩に確認していた新人も、経験を積むことで少しずつ変わっていきます。

養生を任せてもらえる。

一人で塗れる場所が増える。

材料のことが分かってくる。

次の工程を考えられるようになる。

後輩に仕事を教えられるようになる。

気がつけば、昔できなかったことが当たり前にできるようになっています。

その自信は、誰かから与えてもらうものではありません。

自分が経験してきた一つひとつの現場が、自信をつくってくれます。

富士塗工が新人に大切にしてほしいこと

富士塗工でも、未経験から職人を目指す人に最初から完璧な仕事を求めているわけではありません。

最初はできなくて当然です。

だからこそ、

素直に教わる。

分からなければ聞く。

失敗したら報告する。

なぜ失敗したのか考える。

そして、次は同じ失敗をしないようにする。

この繰り返しを大切にしてほしいと思っています。

技術は、時間をかけて身につけていけばいい。

焦って一人前になる必要はありません。

失敗した数だけ、成長できる

新人時代には、うまくいかないことがたくさんあります。

しかし数年後に振り返ると、その経験が自分を成長させてくれたことに気づくはずです。

できなかったから練習した。

失敗したから考えた。

注意されたから覚えた。

先輩に教えてもらったからできるようになった。

その一つひとつが積み重なって、職人になっていきます。

失敗を恐れて何もしないより、挑戦して、学んで、次に活かす。

塗装職人は、そうやって成長していく仕事です。

今日の失敗が、明日の技術になる。

そして何年か経ったとき、その経験がきっと、後輩に教えられる自分だけの財産になっていると思います。