
塗るだけが職人の仕事ではない。準備から仕上げまで、一つひとつの工程が建物を守る。
「塗装職人って、一日中ずっと壁を塗っているの?」
これから塗装職人を目指している人にとって、実際にどんな一日を過ごしているのかは気になるところだと思います。
塗装職人の仕事は、ただ塗料を塗るだけではありません。
朝の作業確認から始まり、養生や下地処理、塗装、清掃、仕上がりの確認まで、さまざまな仕事があります。
今回は、塗装職人の一日の流れを紹介します。
8:00|現場に集合・朝礼・作業確認
現場に到着したら、まずその日の作業内容を確認します。
「今日はどこを塗るのか」
「どんな材料を使うのか」
「誰がどの作業を担当するのか」
などを職人同士で共有します。
安全に関する注意事項も確認し、必要な道具や材料を準備して仕事を始めます。
良い仕事をするためには、最初の段取りがとても大切です。
8:30|養生・下地処理
塗装を始める前には、しっかりとした準備が必要です。
塗料が付いてはいけない場所をビニールやテープなどで保護する「養生」。
古い塗膜や汚れ、錆などを整える「下地処理」。
現場によっては高圧洗浄やケレンなどを行うこともあります。
完成すると見えにくくなる工程ですが、仕上がりや耐久性に関わる大切な作業です。
10:00|下塗り
準備が整ったら、塗装工程に入ります。
多くの塗装では、いきなり仕上げの塗料を塗るのではなく、まず下塗りを行います。
下塗りには、下地とその後に塗る塗料との密着を高めるなどの役割があります。
刷毛やローラーを使い分けながら、細かな部分まで丁寧に施工していきます。
12:00|昼休憩
午前中の作業が終わったら昼休憩です。
体を使う仕事だからこそ、休憩も大切です。
しっかり食事を取り、体を休めて午後の作業に備えます。
夏場などは特に、こまめな休憩や水分補給を意識しながら安全に作業を進めます。
13:00|中塗り・上塗りなどの塗装作業
午後も、その日の工程に合わせて作業を進めます。
中塗りや上塗りなどを行い、必要な塗膜をつくりながらきれいに仕上げていきます。
ただ塗ればいいのではありません。
塗り残しはないか。
ムラはないか。
細かな部分まで仕上がっているか。
周囲を汚していないか。
職人はさまざまなところを確認しながら作業しています。
経験を積むほど、仕上がりを見る目も養われていきます。
16:30|片付け・清掃・仕上がり確認
一日の最後は、道具を片付けて現場を清掃します。
刷毛やローラーなどの道具を手入れし、材料もきちんと整理します。
そして、その日に施工した場所の仕上がりも確認します。
仕事が終わればそれで終わりではありません。
きれいに片付け、次の日もスムーズに仕事を始められる状態にするところまでが職人の仕事です。
毎日同じ仕事をするわけではない
今回紹介した流れは、一日の一例です。
実際には現場や工事の進み具合によって仕事内容は変わります。
養生を中心に行う日もあります。
外壁を塗る日もあります。
鉄部を塗る日もあります。
細かな補修をする日もあります。
さまざまな作業を経験することで、少しずつ職人としてできることが増えていきます。
チームで一つの現場を仕上げる
塗装職人は、一人だけで仕事をしているわけではありません。
仲間と声を掛け合い、作業を分担しながら現場を進めます。
自分の仕事だけを見るのではなく、
「次に何が必要になるか」
「仲間が困っていないか」
「現場全体が予定通り進んでいるか」
と周囲を見ることも大切です。
経験を積むと、こうした現場全体を見る力も身についていきます。
一日の積み重ねが、職人の技術になる
最初は、先輩について仕事を覚えるところから始まります。
道具を準備する。
養生をする。
材料を覚える。
刷毛やローラーを使う。
片付けをする。
一つずつ覚えていけば大丈夫です。
その一日一日の経験が積み重なり、やがて自分自身の技術になります。
富士塗工では、ただ塗装ができるだけではなく、準備・安全・品質・片付けまで大切にできる職人を目指しています。
塗装職人の仕事は、塗るだけではありません。
一つひとつの仕事を丁寧に積み重ね、仲間と一緒に建物を仕上げていく。
その毎日の積み重ねが、一人前の職人をつくっていきます。
