
厳しさの中に、職人として成長してほしい想いがある。
塗装職人の仕事は、最初から簡単にできる仕事ではありません。
道具の使い方。
養生の仕方。
塗料の扱い方。
下地処理。
現場での動き方。
覚えることはたくさんあります。
最初のうちは、思うようにできないこともあります。
先輩の動きについていけなかったり、段取りが分からなかったり、失敗してしまうこともあります。
そして時には、先輩に怒られることもあります。
「そこ違うぞ」
「確認したか?」
「もっと周りを見ろ」
「次の人が動きやすいように考えろ」
厳しく感じることもあると思います。
でも、それは意地悪をしたいわけではありません。
現場を安全に進めるため。
きれいな仕事を覚えるため。
お客様に喜んでいただくため。
塗装の仕事は、少しの確認不足や手抜きが、仕上がりにそのまま出てしまう仕事です。
だからこそ、先輩たちも真剣です。
特に建設業の現場では、「危ないこと」「雑な仕事」「適当な確認」は、事故や大きなトラブルにつながることがあります。
だから、ダメなことはダメだと教える。
細かい部分まで確認する。
厳しく伝えることもある。
それも、職人の世界では大切なことだと思います。
もちろん、怒られるのは気持ちの良いものではありません。
落ち込むこともあります。
悔しいと思うこともあります。
「向いてないのかな」と考えてしまう日もあるかもしれません。
でも、そこで少しずつ覚えていくことで、できることが増えていきます。
昨日より養生が早くなった。
前よりきれいに塗れるようになった。
段取りが少し分かるようになった。
任される作業が増えてきた。
そうした小さな積み重ねが、自信につながっていきます。
そして何年か経った時、
「あの時、先輩に言われた意味が分かった」
「厳しく教えてもらえてよかった」
そう思う瞬間が出てきます。
実際、職人の技術は、人から人へ受け継がれていくものです。
本や動画だけでは分からない感覚。
現場でしか学べない判断。
細かい気配りや段取り。
そうしたものは、先輩たちから教わりながら身についていきます。
もちろん、ただ怒るだけでは意味がありません。
なぜダメなのか。
どうすれば良くなるのか。
どうすれば次につながるのか。
それを伝えながら育てていくことも、先輩たちの役割だと思います。
富士塗工も、ただ作業を教えるだけではなく、「建物を守る仕事」としての責任や誇りを伝えていきたいと考えています。
最初は誰でも未経験です。
できなくて当たり前。
失敗して当たり前。
でも、一つひとつ経験しながら成長していくことで、少しずつ職人としての力が身についていきます。
怒られることもある。
悔しい思いをすることもある。
それでも、毎日の積み重ねが、一生ものの技術につながっていきます。
以前の「小さな積み重ねが、一生ものの技術になる」という考え方にもつながる内容です。
先輩に怒られることも、職人として成長していくための大切な経験の一つです。
