
良い段取りが、仕事の質とスピードを変える。
現場で仕事をしていると、
同じ時間働いていても、仕事がスムーズに進む人と、なかなか進まない人がいます。
その違いは、技術や経験だけではありません。
大きな違いの一つが、
「段取り」です。
仕事ができる職人ほど、作業を始める前の準備を大切にしています。
今日、どこまで進めるのか。
どんな材料が必要なのか。
どの道具を使うのか。
次は誰が、どの作業に入るのか。
天候はどうなのか。
周りの作業との兼ね合いはどうなのか。
仕事を始める前に、少し先のことまで考えています。
段取りが良ければ、
「あれがない。」
「これが足りない。」
「次は何をすればいいんだろう。」
そんな無駄な時間が少なくなります。
必要なものを準備して、
作業の順番を考えて、
次の工程まで頭に入れておく。
それだけでも、現場の進み方は大きく変わります。
そして、段取りの良さは、
仕事の速さだけではなく、品質にもつながります。
時間に追われれば、確認がおろそかになったり、細かな部分に目が届かなくなったりします。
余裕を持って仕事を進めることができれば、
下地処理も、
養生も、
塗装も、
最後まで丁寧に仕上げることができます。
また、本当に段取りができる職人は、
自分の仕事だけを考えているわけではありません。
次に作業する仲間が動きやすいようにしておく。
必要な材料を早めに伝えておく。
作業が重ならないように声を掛け合う。
現場全体を見ながら、
「次に何が必要になるか。」
を考えています。
そういう職人が一人いるだけで、現場全体がスムーズになります。
だからこそ、
段取りができる人は、仲間からも頼られるようになります。
若いうちは、
まず目の前の仕事を覚えることで精一杯かもしれません。
それでいいと思います。
最初からすべてを考えて動ける人はいません。
しかし、仕事に慣れてきたら、
目の前だけではなく、
一つ先を見る習慣を身につけてほしいと思います。
「次は何をするのか。」
「そのために今、何を準備しておけばいいのか。」
この考え方を繰り返していくことで、少しずつ段取りの力が身についていきます。
技術があることも大切です。
仕事が速いことも大切です。
しかし、
仕事ができる職人は、仕事を始める前から違います。
現場を見て、
先を読んで、
必要な準備をする。
その積み重ねが、仕事の質を高め、仲間からの信頼につながり、職人としての大きな成長につながっていきます。
富士塗工は、ただ作業ができるだけではなく、周りを見て、自分で考え、先を読んで行動できる職人を育てていきたいと考えています。
仕事ができる人は、段取りが違う。良い仕事は、作業を始める前から始まっています。
