
良い仕事は、作業を始める前と、終わった後に差が出る。
職人の仕事というと、
塗っている姿や、完成した仕上がりに目がいきがちです。
もちろん、きれいに仕上げる技術は大切です。
しかし、仕事が丁寧な職人を見ていると、共通していることがあります。
それは、
準備と片付けが丁寧なこと。
です。
良い仕事は、作業を始める前から始まっています。
今日使う材料はそろっているか。
必要な道具は準備できているか。
下地の状態に問題はないか。
養生は十分か。
どの順番で作業を進めるのか。
周りに迷惑がかからないか。
こうしたことを事前に確認しておけば、作業が始まってから慌てることが少なくなります。
「あれがない。」
「これを忘れた。」
と何度も作業を止めることもありません。
準備が良ければ、仕事にも余裕が生まれます。
そして、その余裕が丁寧な仕事につながっていきます。
片付けも同じです。
作業が終わったからといって、仕事が終わったわけではありません。
使った道具をきれいにする。
材料を整理する。
ゴミを拾う。
周囲を清掃する。
次の日、すぐに仕事を始められる状態にしておく。
ここまでやって、初めてその日の仕事が終わります。
一流の職人ほど、
最後の片付けまで手を抜きません。
現場を見れば、その職人の仕事に対する姿勢が分かることがあります。
道具が整理されている。
材料がきちんと置かれている。
ゴミが落ちていない。
必要なものがすぐに取り出せる。
そんな現場は、仕事もスムーズです。
反対に、道具や材料が散らかっていれば、探す時間が増えたり、つまずいたり、材料を傷めたりする原因にもなります。
整理整頓や片付けは、
見た目をきれいにするだけではなく、
品質・安全・効率にもつながっているのです。
そして、準備と片付けには、その人の周りへの気配りも表れます。
自分が使いやすければいいのではなく、
次に使う人が使いやすいようにしておく。
仲間が気持ちよく仕事を始められるようにしておく。
お客様の大切な建物を、来た時よりもきれいな状態にして帰る。
こうした小さな行動の積み重ねが、
「あの人は仕事が丁寧だ。」
という評価につながります。
若いうちは、どうしても塗る技術ばかりに目がいくかもしれません。
でも、本当に良い職人を目指すなら、
塗っている時間だけではなく、
その前と後も大切にしてほしいと思います。
準備を丁寧にする。
仕事を丁寧にする。
片付けを丁寧にする。
すべてがつながって、一つの良い仕事になります。
富士塗工は、仕上がりだけではなく、準備から片付けまで責任を持てる職人を育てていきたいと考えています。
誰も気にしないような小さなところまで丁寧にする。
そんな姿勢が、職人としての信用をつくっていきます。
仕事の丁寧さは、準備と片付けに表れる。良い職人は、最初の一手から最後の一手まで、仕事を大切にしています。
